「昨日の転入者がClassroomに出てこない!」
「名簿を更新したのにGoogle側に反映されない!」
年度更新や人事異動の時期、こうした叫びが職員室に響くとICT担当者の胃はキリキリと痛みますよね。
名簿連携の停止は校務全体の停滞を招く重大なトラブルです。しかし原因の多くは 「APIの認証切れ」 というシンプルなもの。
この記事では、筆者の現場での経験に基づき、
最短で復旧させるためのチェックリストと再発防止策 を整理しました。
【最速解決】緊急時の応急処置チェックリスト
まずは理屈を抜きにして、以下を確認してください。
- 連携用管理者アカウントのパスワード変更有無を確認
→ パスワード変更で古いトークンが無効化されることがあります。 - Google管理コンソールの「API制御」画面を再読み込み
→ 一時的なセッションエラーを排除。 - 校務支援システム側で「手動同期」を1回実行
→ エラーログを強制出力させます。 - ブラウザのキャッシュをクリアし再ログイン
→ 表示だけが古いケースを除外。
トラブル原因の切り分け(時間短縮の鍵)
■ 切り分け1:Google側かシステム側か?
Google管理コンソールのログに「ログイン試行」がない場合、
校務支援システム側の認証情報エラーの可能性が高いです。
■ 切り分け2:特定のアカウントか全員か?
- 全員影響 → APIトークン/サービスアカウントの認証エラー
- 一部のみ → 組織部門(OU)設定やライセンス付与漏れ
■ 切り分け3:ネットワーク制限か?
校内から失敗し、自宅回線から成功する場合は
ファイアウォールによるAPI通信遮断の可能性があります。
ステップバイステップ詳細解決手順

【手順1】APIアクセスの信頼設定確認
- Google管理コンソール
- 「セキュリティ」
- 「API制御」
- 「サードパーティアプリのアクセスを管理」
校務支援システムが
「信頼できる」 に設定されているか確認してください。
【手順2】サービスアカウントの権限チェック(GAM使用時)
ターミナル(またはコマンドプロンプト)を起動し、以下を実行:
gam user [連携用管理者アドレス] check api
全て「PASS」か確認。
FAILがある場合は、Google Cloud Consoleで該当APIを有効化します。
【手順3】OAuthトークン再発行(上級者向け)
⚠ トークン再発行は一時的に連携が完全停止します。必ずマニュアルを確認してください。
- Google Cloud Consoleにログイン
- 「APIとサービス」
- 「認証情報」
- OAuth 2.0 クライアントIDを確認
期限切れの場合は
新しいシークレットキーを生成し、校務支援システムへ再登録します。
学校現場特有の原因
■ 特権管理者の退職・異動(最大原因)
前任者の個人アカウントを連携用に使用していた場合、
そのアカウント停止で全連携が停止します。
■ 教育委員会ネットワークのポリシー変更
長期休暇後のフィルター変更で
API通信が遮断されるケースがあります。
■ Google側のセキュリティ仕様変更
「安全性の低いアプリ」の制限強化により
旧システムがブロックされる場合があります。
解決しない場合の次の手
■ ベンダーへエラーログを添えて連絡
例:
- 401 Unauthorized
- 403 Forbidden
エラーコードを伝えるだけで対応速度が数倍変わります。
■ CSVでの暫定対応
API復旧まで時間がかかる場合は
- 校務支援システムからCSV出力
- Google管理コンソール「ユーザーの一括更新」
- 手動インポート
現場混乱を最小限に抑えられます。
再発防止の運用改善策
■ 連携専用アカウントを作成
例:
api-admin@school.ed.jp
- 個人アカウントと切り離す
- パスワード期限を長期化
■ 年度更新マニュアルに認証確認を組み込む
4月1日に必ず
- 手動同期
- API制御確認
を実施するルーチン化が有効です。
まとめ
- 認証停止の多くは「管理者パスワード変更」や「担当者異動」
- 連携専用アカウント運用が最強の防御策
- 困ったらまず「API制御の信頼設定」と「エラーコード確認」
現場目線からの励まし
「名簿が同期されない」だけで、職員室は大騒ぎになりますよね。
APIは目に見えません。
だからこそ、その断線を一人で追い続ける作業は孤独です。
でも、あなたが今日コピペしたその一つのキー入力が、
明日学校に来る数百人の子供たちの学びを支えています。
動いて当たり前のシステムを守ること。
それは最も尊い校務支援です。
本当にお疲れ様です。

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