~学校ICT担当者として、現場目線で冷静に考えてみる~
- 「最近、Chromebookばかり増えていない?」
- NEXT GIGAではChromeOSが大きく拡大
- 以前はWindowsもかなり多かった
- ① 管理が圧倒的に楽
- ② Windows Update問題が重い
- 「管理しきれない」
- ③ 低スペック端末でも動作しやすい
- ④ Google Workspaceとの相性が強い
- 「ブラウザ中心で十分」
- 「ChromeOSの方が扱いやすい…?」
- 現場でよく聞く本音
- “安定運用”
- 「Windowsは不要」
- “社会との接続”
- ① 実社会ではWindowsが依然強い
- 「社会に出て最初に触るPC」
- ② “PCを扱う感覚”が身につきやすい
- ③ 高校・専門・大学ではWindows前提も多い
- 小中学校ではChromeOS優勢
- 「運用負荷が軽いから」
- ただし完全統一にはならない
- “用途別”
- 小学校低学年
- 小中学校一般
- 高校・専門・探究系
- 「どのOSが最強か」
- 「その学校で回るか」
- 「授業を止めない」
- どのOSでも運用設計が崩れると地獄
- ChromeOSは今後もしばらく強い
- それでもWindowsには大きな価値がある
- 現場では「OS論争」より「運用設計」
- 「授業を止めない」
- 「その学校で、誰が、どう運用するか」
「最近、Chromebookばかり増えていない?」
- 「次回更新はiPadになるらしい…」
- 「Windows端末はもう減っていくの?」
- 「学校でWindowsを使う意味って今後あるの?」
GIGA第2期(NEXT GIGA)が進む中、学校ICT担当者の間でも「Windows離れ」を感じる場面が増えてきました。
実際、ChromebookやiPadの導入自治体は増えています。
しかし、現場で運用していると、単純に「Windows終了」と言い切れない事情も数多く存在します。
この記事では、
- GIGA端末OSシェアの現状
- ChromeOSやiPadOSが増えている背景
- 教育委員会側の本音
- WindowsOSの強み
- 今後のGIGA端末の行方
について、中立的な視点で整理します。
GIGAタブレット全国シェアの現状

NEXT GIGAではChromeOSが大きく拡大
MM総研の自治体調査によると、NEXT GIGAにおけるOSシェアは以下のようになっています。
- ChromeOS:約60%
- iPadOS:約31%
- Windows:約10%
参考:MM総研調査(2025年)
以前はWindows端末もかなり多く導入されていましたが、更新タイミングでChromeOSへ移行する自治体が急増しています。
以前はWindowsもかなり多かった
GIGA第1期では、
- Chromebook
- Windows
- iPad
が比較的均衡していました。
つまり、
「Windowsが消えた」
というより、
「ChromeOSが急激に増えた」
という表現の方が現場感覚に近いです。
なぜChromeOSやiPadOSが増えたのか?
① 管理が圧倒的に楽
これは現場ではかなり大きいです。
特にChromebook。
Google Workspaceと組み合わせることで、
- 初期設定
- アプリ配布
- 制限設定
- ログ管理
- 端末交換
- アカウント切替
などが非常に簡単になります。
② Windows Update問題が重い
学校現場では、
- 授業中再起動
- 更新失敗
- SSD容量不足
- ドライバ不具合
など、Windows Update関連の事故が本当に多いです。
特に一人情シス状態の学校では、
「管理しきれない」
という問題が発生しやすいです。
③ 低スペック端末でも動作しやすい
ChromeOSは比較的軽量です。
一方Windowsは、
- メモリ
- CPU
- ストレージ
要求が高くなりやすい。
GIGA予算内では、
「Windowsだと性能不足」
になりやすい自治体もあります。
④ Google Workspaceとの相性が強い
現在の学校現場では、
- Google Classroom
- Google Meet
- Googleドライブ
- ドキュメント
中心の運用がかなり増えています。
すると、
「ブラウザ中心で十分」
という考え方になりやすいです。
教育委員会(管理者側)の本音
「ChromeOSの方が扱いやすい…?」
実際に更新話を聞いていると、教育委員会側はかなり現実的です。
重要視されるのは、
- 故障率
- 管理負荷
- サポート工数
- 問い合わせ件数
- 更新コスト
です。
現場でよく聞く本音
- 「Windows更新対応が限界」
- 「教員問い合わせが多い」
- 「キッティング工数が重い」
- 「授業停止リスクを減らしたい」
- 「Google管理画面の方が分かりやすい」
特に小中学校では、
“安定運用”
が最優先になりやすいです。
それでもWindowsOSには強みがある
ただし、
「Windowsは不要」
とは全く思いません。
むしろ、
“社会との接続”
という意味では、Windowsには非常に大きな価値があります。
① 実社会ではWindowsが依然強い
企業・自治体・官公庁では、
今でもWindowsが圧倒的です。
特に、
- Excel
- Word
- PowerPoint
- VPN
- 業務システム
- ファイル共有
などはWindows中心。
つまり、
「社会に出て最初に触るPC」
は、今でもWindowsである可能性が高いです。
② “PCを扱う感覚”が身につきやすい
これはかなり大きいです。
Windowsでは、
- フォルダ構造
- ローカル保存
- 拡張子
- 周辺機器接続
- ファイル管理
を自然に学びやすい。
Chromebookは便利ですが、
「PCの中身を意識せず使える」
ことも多いです。
③ 高校・専門・大学ではWindows前提も多い
特に、
- CAD
- 動画編集
- プログラミング
- 工業系ソフト
ではWindows前提のケースも多いです。
今後のGIGA端末はどうなる?

個人的には、
小中学校ではChromeOS優勢
がしばらく続くと思っています。
理由はシンプルです。
「運用負荷が軽いから」
です。
ただし完全統一にはならない
今後は、
“用途別”
に分かれていく可能性が高いと思います。
小学校低学年
iPad系
- 直感操作
- タッチ中心
- 学習アプリと相性が良い
小中学校一般
Chromebook系
- 管理しやすい
- Google連携が強い
- 運用コストを抑えやすい
高校・専門・探究系
Windows系
- Office
- 高度ソフト
- 将来的な社会接続
に強い。
現場で大切なのは「どのOSか」より「運用」
学校ICT担当者として一番大切なのは、
「どのOSが最強か」
ではなく、
「その学校で回るか」
だと思っています。
現場は理想論だけでは動かない
実際には、
- 予算不足
- 一人情シス
- 古い校内LAN
- 教員の多忙
- サポート不足
があります。
その中で、
「授業を止めない」
ことが最優先。
だから本当に重要なのは
- 管理体制
- ネットワーク設計
- アカウント運用
- 問い合わせ導線
- サポート体制
です。
正直、
どのOSでも運用設計が崩れると地獄
です。
これは現場にいると本当に感じます。
📌 まとめ
ChromeOSは今後もしばらく強い
NEXT GIGAではChromeOSが大きく拡大。
理由は、
- 管理しやすい
- 更新負荷が軽い
- Google Workspaceと相性が良い
ためです。
それでもWindowsには大きな価値がある
特に、
- Office
- ファイル管理
- 社会との接続
- 高度ソフト利用
では今後も重要です。
現場では「OS論争」より「運用設計」
どのOSでも、
- 管理体制
- サポート
- ネットワーク
が崩れると現場は止まります。
学校ICT担当者としては、
「授業を止めない」
ことが最重要です。
現場目線からのひとこと
学校ICT担当をやっていると、
- 「次はChromeらしい」
- 「Windowsは古い」
- 「iPadが最強」
みたいな話を本当によく聞きます。
でも、実際に毎日現場で端末と向き合っていると、どのOSにも必ず良い部分と大変な部分があります。
Chromebookは管理が本当に楽です。
iPadは小さい子供でも直感的に扱える。
Windowsはトラブルも多いですが、“PCそのものを扱う力”を育てやすい。
結局、どれが正解かではなく、
「その学校で、誰が、どう運用するか」
なんですよね。
そして何より大変なのは、その全部を支えているICT担当者です。
年度更新。
アカウント移行。
Wi-Fi不調。
Meet停止。
印刷事故。
放課後、誰もいない職員室で、黒い画面と向き合っている人が全国にたくさんいます。
でも、その地道な運用があるから、授業は今日も普通に始まっています。
OSが何であれ、現場を支えている人の価値は変わりません。
本当に毎日お疲れ様です。
また次の年度更新も、一緒に乗り切っていきましょう。

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