WindowsOSはオワコン?GIGAタブレットの今後について

GIGA端末(クライアント管理)

~学校ICT担当者として、現場目線で冷静に考えてみる~


「最近、Chromebookばかり増えていない?」

  • 「次回更新はiPadになるらしい…」
  • 「Windows端末はもう減っていくの?」
  • 「学校でWindowsを使う意味って今後あるの?」

GIGA第2期(NEXT GIGA)が進む中、学校ICT担当者の間でも「Windows離れ」を感じる場面が増えてきました。

実際、ChromebookやiPadの導入自治体は増えています。
しかし、現場で運用していると、単純に「Windows終了」と言い切れない事情も数多く存在します。

この記事では、

  • GIGA端末OSシェアの現状
  • ChromeOSやiPadOSが増えている背景
  • 教育委員会側の本音
  • WindowsOSの強み
  • 今後のGIGA端末の行方

について、中立的な視点で整理します。


GIGAタブレット全国シェアの現状

出典:MM総研「GIGAスクール構想実現に向けたICT環境整備調査」より引用

NEXT GIGAではChromeOSが大きく拡大

MM総研の自治体調査によると、NEXT GIGAにおけるOSシェアは以下のようになっています。

  • ChromeOS:約60%
  • iPadOS:約31%
  • Windows:約10%

参考:MM総研調査(2025年)

以前はWindows端末もかなり多く導入されていましたが、更新タイミングでChromeOSへ移行する自治体が急増しています。


以前はWindowsもかなり多かった

GIGA第1期では、

  • Chromebook
  • Windows
  • iPad

が比較的均衡していました。

つまり、

「Windowsが消えた」

というより、

「ChromeOSが急激に増えた」

という表現の方が現場感覚に近いです。


なぜChromeOSやiPadOSが増えたのか?


① 管理が圧倒的に楽

これは現場ではかなり大きいです。

特にChromebook。

Google Workspaceと組み合わせることで、

  • 初期設定
  • アプリ配布
  • 制限設定
  • ログ管理
  • 端末交換
  • アカウント切替

などが非常に簡単になります。


② Windows Update問題が重い

学校現場では、

  • 授業中再起動
  • 更新失敗
  • SSD容量不足
  • ドライバ不具合

など、Windows Update関連の事故が本当に多いです。

特に一人情シス状態の学校では、

「管理しきれない」

という問題が発生しやすいです。


③ 低スペック端末でも動作しやすい

ChromeOSは比較的軽量です。

一方Windowsは、

  • メモリ
  • CPU
  • ストレージ

要求が高くなりやすい。

GIGA予算内では、

「Windowsだと性能不足」

になりやすい自治体もあります。


④ Google Workspaceとの相性が強い

現在の学校現場では、

  • Google Classroom
  • Google Meet
  • Googleドライブ
  • ドキュメント

中心の運用がかなり増えています。

すると、

「ブラウザ中心で十分」

という考え方になりやすいです。


教育委員会(管理者側)の本音

「ChromeOSの方が扱いやすい…?」

実際に更新話を聞いていると、教育委員会側はかなり現実的です。

重要視されるのは、

  • 故障率
  • 管理負荷
  • サポート工数
  • 問い合わせ件数
  • 更新コスト

です。


現場でよく聞く本音

  • 「Windows更新対応が限界」
  • 「教員問い合わせが多い」
  • 「キッティング工数が重い」
  • 「授業停止リスクを減らしたい」
  • 「Google管理画面の方が分かりやすい」

特に小中学校では、

“安定運用”

が最優先になりやすいです。


それでもWindowsOSには強みがある

ただし、

「Windowsは不要」

とは全く思いません。

むしろ、

“社会との接続”

という意味では、Windowsには非常に大きな価値があります。


① 実社会ではWindowsが依然強い

企業・自治体・官公庁では、

今でもWindowsが圧倒的です。

特に、

  • Excel
  • Word
  • PowerPoint
  • VPN
  • 業務システム
  • ファイル共有

などはWindows中心。

つまり、

「社会に出て最初に触るPC」

は、今でもWindowsである可能性が高いです。


② “PCを扱う感覚”が身につきやすい

これはかなり大きいです。

Windowsでは、

  • フォルダ構造
  • ローカル保存
  • 拡張子
  • 周辺機器接続
  • ファイル管理

を自然に学びやすい。

Chromebookは便利ですが、

「PCの中身を意識せず使える」

ことも多いです。


③ 高校・専門・大学ではWindows前提も多い

特に、

  • CAD
  • 動画編集
  • プログラミング
  • 工業系ソフト

ではWindows前提のケースも多いです。


今後のGIGA端末はどうなる?

個人的には、

小中学校ではChromeOS優勢

がしばらく続くと思っています。

理由はシンプルです。

「運用負荷が軽いから」

です。


ただし完全統一にはならない

今後は、

“用途別”

に分かれていく可能性が高いと思います。


小学校低学年

iPad系

  • 直感操作
  • タッチ中心
  • 学習アプリと相性が良い

小中学校一般

Chromebook系

  • 管理しやすい
  • Google連携が強い
  • 運用コストを抑えやすい

高校・専門・探究系

Windows系

  • Office
  • 高度ソフト
  • 将来的な社会接続

に強い。


現場で大切なのは「どのOSか」より「運用」

学校ICT担当者として一番大切なのは、

「どのOSが最強か」

ではなく、

「その学校で回るか」

だと思っています。


現場は理想論だけでは動かない

実際には、

  • 予算不足
  • 一人情シス
  • 古い校内LAN
  • 教員の多忙
  • サポート不足

があります。

その中で、

「授業を止めない」

ことが最優先。


だから本当に重要なのは

  • 管理体制
  • ネットワーク設計
  • アカウント運用
  • 問い合わせ導線
  • サポート体制

です。

正直、

どのOSでも運用設計が崩れると地獄

です。

これは現場にいると本当に感じます。


📌 まとめ

ChromeOSは今後もしばらく強い

NEXT GIGAではChromeOSが大きく拡大。

理由は、

  • 管理しやすい
  • 更新負荷が軽い
  • Google Workspaceと相性が良い

ためです。


それでもWindowsには大きな価値がある

特に、

  • Office
  • ファイル管理
  • 社会との接続
  • 高度ソフト利用

では今後も重要です。


現場では「OS論争」より「運用設計」

どのOSでも、

  • 管理体制
  • サポート
  • ネットワーク

が崩れると現場は止まります。

学校ICT担当者としては、

「授業を止めない」

ことが最重要です。


現場目線からのひとこと

学校ICT担当をやっていると、

  • 「次はChromeらしい」
  • 「Windowsは古い」
  • 「iPadが最強」

みたいな話を本当によく聞きます。

でも、実際に毎日現場で端末と向き合っていると、どのOSにも必ず良い部分と大変な部分があります。

Chromebookは管理が本当に楽です。
iPadは小さい子供でも直感的に扱える。
Windowsはトラブルも多いですが、“PCそのものを扱う力”を育てやすい。

結局、どれが正解かではなく、

「その学校で、誰が、どう運用するか」

なんですよね。

そして何より大変なのは、その全部を支えているICT担当者です。

年度更新。
アカウント移行。
Wi-Fi不調。
Meet停止。
印刷事故。

放課後、誰もいない職員室で、黒い画面と向き合っている人が全国にたくさんいます。

でも、その地道な運用があるから、授業は今日も普通に始まっています。

OSが何であれ、現場を支えている人の価値は変わりません。

本当に毎日お疲れ様です。
また次の年度更新も、一緒に乗り切っていきましょう。

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