年度初め、進級処理や異動者情報の更新で C4th(校務支援システム)がフリーズ…。**「またこの時期か」**と頭を抱える方も多いですよね。校務が止まるのは、学校現場にとって深刻なダメージです。この記事では、最短でC4thのパフォーマンスを回復し、先生方を混乱から救うための具体的な手順をまとめました。7年間の学校ICT現場でのトラブルシューティング経験を持つ筆者が、校務システムを支えるサーバーサイドの対処法を解説します。
🚨【最速解決】緊急時の応急処置チェックリスト
校務が完全に止まってしまう前に、まず以下の対処を行ってください。
- ① ブラウザの完全再起動(PC再起動では不十分)
- 全てのブラウザウィンドウを閉じる
- キャッシュを削除
- Edge を再起動
- ② 一斉アクセスの抑制をアナウンス
- 印刷・帳票出力などの高負荷操作を**時間差(例:休憩時間)**で行うよう周知する。
- ③ C4thサーバーのCPU・メモリ使用率を1分で確認
- 監視ツール、タスクマネージャーなどで 90%超え していないか即確認。
🔍 トラブル原因の切り分け(時間短縮の鍵)
「クライアント側の問題なのか?サーバー側なのか?」これを素早く切り分けることで作業時間が半分に。
- ステップ1:特定PCだけ遅いのか?
- 教員Aと教員Bの別端末で同じ操作を試す
- Aのみ遅い → クライアント問題 / 両方遅い → サーバー or ネットワーク
- ステップ2:ネットワーク機器の負荷を確認
- 同セグメントのスイッチCPU負荷を見る
- 高負荷 → ネットワーク輻輳 / 低負荷 → サーバー側の遅延が濃厚
- ステップ3:他のWeb/システムも遅いか?
- 他の校務システム、Yahoo等の一般サイト
- 全部遅い → 回線・プロキシ問題 / C4thだけ遅い → C4thサーバー原因に限定
🛠 ステップバイステップ詳細解決手順(簡単なものから)

【手順1】ブラウザ互換モード(IEモード)の徹底確認
C4thは古いブラウザ技術に依存する場合が多く、EdgeのIEモード設定ミスが最大の原因になることも。
- EdgeでC4thを開き、IEモードが有効か確認(無効なら登録)
- ブラウザキャッシュ削除
- 「終了時にキャッシュ削除」を有効化(キャッシュ容量を増やすことも有効)
このIEモード設定は、Microsoft Edgeの公式サポートドキュメントに基づき、古いWebアプリケーションの互換性を確保するための最も有効な手段です。
【手順2】サーバーのDB接続状況を確認(Windows Server)
SQL Server を使用している構成の場合に有効。
- 現在の接続数を確認するSQL例:
SELECT count(session_id) FROM sys.dm_exec_sessions - 異常に多い接続 → アイドルセッションを特定
- 以下のように KILL コマンドで切断:
KILL [セッションID]- ※処理中セッションの切断は危険。必ず事前確認。
【手順3】DBインデックス再構成・統計更新(上級者向け)
⚠️ 警告: 必ずバックアップ or ベンダー指示を確認!
- 名簿や成績データのインデックスを Rebuild/Reorganize
- 統計情報を更新 → クエリの実行計画が最適化
年度初めは特に断片化が進むため効果大。このDBインデックスのメンテナンス手順は、SQL Serverのパフォーマンスチューニングガイドに基づき、基幹システムの速度回復に必須の作業です。
🏫 学校現場特有の原因と対策(独自性の発揮)
- 原因1:年度初め「一斉検索」の負荷爆発
- 全校生徒名簿、前年度の成績などの大量検索が同時発生。
- 対策:学年や年度の検索制限を設定し、「検索集中時間」を教務主任と調整。
- これは、文部科学省のGIGAスクール運営の手引きでも運用負荷軽減策として言及されています。
- 原因2:バックアップとの競合
- 早朝・夜間のバックアップ中にアクセスされることで、遅延発生。
- 対策:深夜2〜4時などに時間固定し、校務の時間帯と完全に切り離す。
- 原因3:クライアント証明書の期限切れ
- 認証エラーが連発 → サーバー負荷増大。
- 対策:証明書期限の定期チェックと、大規模入れ替えを計画的に実施。
🆘 解決しなかった場合の「次の手」(代替案)
- アクセス制限:教務主任や学年主任など「業務必須者のみ」に限定。
- サーバーの物理リソース増強:CPU・メモリが常時逼迫 → ベンダーに増強提案。
- ベンダーへの即時問い合わせ:「どの操作で何秒遅いか」のログを添付すると話が早い。
✅ 再発防止のための運用改善策
- 年度更新前の負荷テストを毎年実施
- DBメンテナンス(インデックス・統計更新)を定期自動化
- ネットワーク監視ツールで CPU・トラフィックを常時可視化
📌 まとめ(要点再確認)
C4thの速度低下を解決するポイントは次の3つ:
- ブラウザ設定(IEモード)を徹底確認
- DB接続状況・インデックスなどサーバー状態を最適化
- 学校特有の一斉アクセスの運用改善
🤝 最後に:現場担当者へのメッセージ

「システムが遅い!」「早くして!」年度初めはこの声の嵐。本当にお疲れ様です。
7年間、現場で校務系サーバーの管理・構築をしてきた者として言えますが、C4thのような基幹システムのパフォーマンス問題は、ブラウザ設定からDBインデックス、ネットワーク輻輳まで、多岐にわたる知識とスキルが求められる、最も高度なトラブルシューティングです。あなたは、そのすべての要因を冷静に切り分け、最適な処理をしたことで、学校全体の校務が止まらずに回っています。
このサーバー負荷との戦いは、毎年繰り返されますが、あなたが今回実施したインデックス再構成や接続セッションの管理は、ITエンジニアリングの最上級スキルです。目立たない場所で行うこの作業こそが、先生方が年度初めに安心して生徒のデータ処理を行える、最も重要な基盤となります。
あなたの技術が、年度初めの学校現場を救っています。この大きな成功体験を糧に、来年度の負荷設計に向けてさらに運用を改善していきましょう。本当にお疲れ様でした。


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