【運用負荷軽減】Windows Update適用タイミングを授業に影響させないGPOの最小設定

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授業中にPCが突然再起動し、データが消えてしまう…これは学校ICT担当者にとって最大の悪夢です。
この記事では GPOを使い授業時間を守る最小限の設定手順 をわかりやすく解説します。


【最速解決】緊急時の応急処置チェックリスト

● 「アクティブ時間」の確認
→ Windows設定で授業時間(例:8時〜17時)に対応しているか確認

● GPOの手動更新
→ コマンドプロンプト(管理者)で gpupdate /force を実行

● 手動再起動
→ 強制再起動前に教員の都合に合わせ再起動を依頼


トラブル原因の切り分け

  1. アクティブ時間外でも再起動が発生 → GPO未適用や設定ミス
  2. PC側でローカル設定によりポリシーが上書き → WSUS/Update設定を確認
  3. Windows Update履歴で再起動必要更新を確認 → 本当にUpdateによる再起動かを確認

詳細解決手順

手順1:アクティブ時間のGPO設定

操作:
グループポリシー管理エディター → コンピューター構成 → 管理用テンプレート → Windowsコンポーネント → Windows Update → 再起動

設定:
「更新プログラムのインストール後にログオンしているユーザーがいる場合に自動的に再起動しない」を「有効」


手順2:GPO適用状況の確認

操作: コマンドプロンプト(管理者)で gpresult /r を実行

解説:
PCに適用されているGPO状況を確認。未適用ならサーバー側またはPC接続の問題を疑う


手順3:レジストリによる再起動抑止(上級者向け)

警告: 誤操作でPC起動不能になるため、復元ポイント作成後に特定OUでテスト

操作:
regedit → HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU
NoAutoRebootWithLoggedOnUsers を DWORD 値 1 に設定


学校現場特有の原因と対策

  • 低速回線環境 → 配信の最適化/WSUS/SCCMでダウンロード完結
  • ポリシー競合 → GPOの強制継承(Enforced)で優先固定
  • 高速スタートアップで夜間更新未実行 → 高速スタートアップ無効化、Wake-on-LANで強制更新

解決しなかった場合の「次の手」

  1. 計画的な更新日を設定(例:水曜午後)
  2. MDM(Intuneなど)の更新リングで延期・期限設定

再発防止策

  • GPO変更後は gpresult /r で設定反映確認を標準化
  • 利用者に週1回の自主再起動を促すアナウンスを徹底

まとめ(重要ポイント)

  • ① アクティブ時間の設定
  • ② サインイン中の再起動抑止(GPO)
  • ③ ポリシー適用状況(gpresult)の確認

最後に:担当者へのメッセージ

設定を守り授業を安定化させるあなたの仕事は学校にとって最重要です。
ICT担当者だからこそわかる苦労がありますが、この手順で安心して教員・児童生徒をサポートできます。

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